「自社は何のために存在するか」という「企業理念(ミッション/パーパス)」を具現化した、「自社のあるべき姿=経営ビジョン」。
中小企業診断士のシンボルマークは「羅針盤」です。
企業の現状を把握・診断し、環境変化も見据えた上で「どこに向かって進むべきか=経営ビジョン」を明確にし、「そこにたどり着くためにどのような道を歩めばよいか=経営戦略」を指し示し、そこへたどり着くために「誰が、いつまでに、何を、どのようにやるか=経営計画」に落とし込む、これが中小企業診断士の本分と考えます。
当社は、経営の核となる中長期経営ビジョンの策定、中期経営計画・事業計画作成支援を基幹業務と位置付け、福井県内企業を中心に多数の実績を有しています。
経営ビジョンを設定することにより、企業の全てのステークホルダー=社員、お客様、取引先、金融機関、地域社会…に会社の進む方向性を示すことができ、共感するステークホルダーを引き寄せることもできます。以下のような流れでビジョンを作り上げていきます。
(1)経営診断①創業の想い、歴史の確認等から、会社の価値観・理念を改めて確認②自社の事業内容・強み・弱みの確認③事業環境やその変化の確認(市場の現状、競合状況、今後の成長性、社会経済の変化…)④SWOT分析等から経営戦略の方向性をまとめる
(2)経営ビジョンの具現化①10年後、5年後等、中長期の未来の姿をイメージ②ビジョン・ステートメント=ビジョンのテーマ、ビジョンを表現するキーワード・文章にまとめる③ビジョン実現のキーとなる経営目標=数値にできる限り落とし込む
経営ビジョンと現状との差が経営課題となります。それをどのように埋めていくのかを具体的に記載したものが経営計画です。経営計画に落とし込むことで、
①経営者自身の頭の中を整理する
②社内で共有し、社員を動かす
③社外からの信用を得て、協力を得ることができます。
世界は、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)で構成されるVUCAの時代に突入したと言われています。だからこそ、去年より今年は少しでも良くなろうという視点だけでは、VUCAの波に飲まれてしまいます。経営ビジョンに掲げたあるべき姿を一足飛びで目指すような「経営革新」が求められます。
「事業展開」「商品サービス」「組織」「投資」「財務」等の各視点で「誰が、いつまでに、何を、どのようにやるか」まとめていくサポートを行います。計画をまとめ、実績との差を分析するPDCAサイクルを回すことで仮説検証力が強化され、ビジョン実現に向けたアクションの精度が高まります。
事業計画とは、経営計画実現のカギとなる事業を実行するための計画のことです。新分野への進出、新商品開発販売、新工場・新店舗開設、など経営計画の核心部分を具体化したものと言えます。これがしっかりまとまることで、その必要資金に対して金融機関から融資を受ける、補助金を獲得するといった資金調達面での現実的かつ大きな成果が得られます。
経済産業省・中小企業庁を始めとする国、また県などの自治体は中小企業の成長・存続に向けた各種施策を打ち出していますが、「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」など補助金申請の際には我々中小企業診断士協会や商工支援団体、金融機関といった支援機関の支援を受けて事業計画を作成することが求められています。これは、説得力のある事業計画を作成することが、経営者の考えを整理し、やるべきことが明確になり、社員や周りの協力も得られることなどで事業自体の成功確率が高まるという認識からです。
経営計画、特に事業計画で重要になるのは「ストーリー」です。当社では、補助金、融資の獲得を機とする場合を始め、様々な事業計画の作成支援実績を有しています。経営者の皆様の頭の中に浮かんだ漠然としたストーリーを、読み手が感心するストーリーへと仕上げるサポートを行います。
≪参考:過去5年間の主要補助金の事業計画作成支援実績≫ 事業再構築補助金:支援数25社 採択22社 ものづくり補助金:支援数40社 採択36社
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